病院の種類ごとに異なる役割と仕事事情

病院にはその開設者や機能によって種類があります。種類によって区分や役割が異なっており、患者さんのそれぞれの状況に合った適切な医療を提供できるような仕組みになっています。ここでは、そんな病院の種類について詳しくお話していきたいと思います。

まず多くの病院が分類される「一般病院」は、医療法人や社会福祉法人、公営法人が経営しているものです。民間病院と呼ばれるのが一般病院であり、全体の医療機関のおよそ7割を占めているといわれています。さまざまな治療に対応し、地域の人々に密着したケアを提供しています。

「大学病院」は、その名の通り、大学の附属病院です。通常の病院としての役割のほか、学生の教育機関や研究機関の役割も担っています。教育設備が整っているため、患者さんは高いレベルの治療を受けることができるようになっています。同時に、現場では最先端医療や難病の治療や研究も行っています。

「国立病院」は厚生労働省管轄の病院です。全国に141の施設があり、規模が大きく一般の診療に加えて先進医療や研究も行っています。国立病院は長年培った技術を持ち、専門性に長けた治療を実施しています。

上記の各病院は、役割が違うだけに働き方にも特徴があります。もし一般病院に転職する際は、開設者によって教育の在り方や福利厚生が異なるため、現場の特性を見極めることが重要になってきます。一方、大学病院は教育や研究が充実しているため、深い専門知識を得ることができます。先進的な高いレベルの医療を学びたい人におすすめの環境です。そして国立病院は、先進的な医療に触れることができ、厚生労働省管轄ということで、経営も安定している点が魅力です。高度なスキルを磨きながら、安心して働き続けることが可能です。

医療従事者の方は、ぜひ上記の特徴を頭に入れて、職場選びの参考にしてみてください。